『食堂の死体(しょくどうのしたい)』は、ぎなた読みによるダジャレ怪談の一つです。
遅刻した女の子が、古い学食に向かうところから、一気に話が進んでいきます。
一番最後は、本当に怖い続きの話を書いてみました。
よかったら読んでみてください!
ダジャレ怪談『食堂の死体(しょくどうのしたい)』の話
『食堂の死体(しょくどうのしたい)』
「はぁー、だめだ。間に合わなかった。ちょっと早いけど、学食で時間潰そうか…」
電車に一本乗り遅れ、散々走ったけど結局間に合わなかった…
あたしはため息をついて、校内の一番奥にある学食に向かうことにした。
うちの大学には、古い食堂がある。
おじさんとおばさん二人だけで、ずーと昔からやっている学食。
5年前にあったらしい校舎建替からもはずされた、設立当時から変わらない食堂。
かなり古めかしくって、いわゆる『昭和』ってやつぽくて、あたしはこの食堂が好き。
遅刻した時の時間潰しには、ここが一番だと思っている。
一限始まったばっかりだし誰もいないかと思ったら、見知った顔がいた。
ゼミの後輩のジュンジくん。
「どしたの?」
「あ、先輩…おはっす…」
「おはっすじゃないよ。顔真っ青だよ?」
ジュンジくんは、お腹のちょっと上あたりを指差しなら、苦しそうに言った。
「ここがむちゃむちゃ痛いんすよ…ここらへん。」
よく見るとジュンジくん、目は充血してるし脂汗かいてる…
なんかよだれも垂れてるし…なんかおかしい…
あたしは動揺を隠すように、慌てて答えた。
「ふ・ふーん… 食道の下、胃…ね。」
食道の下、胃…? 食道のした、い… 食道のしたい…
『食堂の死体』
協会による独自採点(5段階)
- 伝説のネタ度:★★★
- ネタ文字数の長さ:★★★
- むりくり度:★★
- 怖い度:★★
- この後の恐怖展開:★★★★
本当に怖い『食堂の死体(しょくどうのしたい)』の続き
「い、胃が痛いってことは、もしかしたらお腹が空いてるってだけかもよ。しょ、食堂のおじさんに何か作ってもらうように頼んでくるよ。」
あたしはちょっと怖くなったので、ジュンジくんから離れるように食堂のカウンターに向かった。
「おじさーん、ちょっと早いけどなんか頼んでもいいですかー?」
いつもならすぐに返事があるのに、キッチンはシーンとしている。
「おじさーん?いないのかな?」
ふと気配がしたのでふりむくと、ジュンジくんが、あたしのすぐ後ろまで来ていた。
「…ヒッ」
ジュンジくんは、だらだらよだれを垂らしながら、言った。
「…先輩…そうなんです。お腹が空きすぎて痛いんですよ……おじさん、おばさんにもたすけてもらったのに、全然おさまらないんです。先輩…ほんとにごめんなさい…ボンドニゴベンナザイ…」
次の瞬間、あたしは肩がえぐられる痛みに加え、目の前が真っ赤に染まっていくのを感じた…
ジュンジくんが、必死に謝っている声を、遠くに聞きながら…
その日食堂で、3つの食われた死体が見つかり大騒ぎになったことを…『あたし』は知らない…
『食堂の死体…』

