引越してきた次の日から、僕は山深い場所にポツンとある学校に通うこととなった。
そこは古い小学校で、先生は6人。生徒は全部で66人しかいない。
もう二学期の終わりだけど、うまくクラスに馴染んでいけるだろうか?
僕にとって新しいクラスは、全部で10人だけの、小さなクラスだった。
簡単な自己紹介が終わった後、僕は先生に言われた席に向かい、授業の準備を始めた。
ふと顔を上げると、隣の男の子がニコニコしながらこちらを見ている。
「初めまして。僕、タクオ。これからよろしく。」
僕がそういうと、日に焼けた男の子は、ニカッと笑ってこう言った。
「おう、よろしく!俺はジュンジ。こう見えても学級委員なんだ。あとは給食係。クラスの人数少ないから、みんな二つぐらい係やるんだ。まあ、困ったことがあったら何でも言ってくれ。相談に乗るぜ!」
ジュンジはそういうと、窓の外の山々を見あげながら聞いてきた。
「東京から来たんだって?学校が山ん中でびっくりしただろ?」
「そんなことないよ。空気がきれいで静かだし。すぐ気に入ったよ。山は…ちょっと不気味だけどね…」
僕も山を見上げながらそう答えたとき、ふと刺さるような視線を感じた。
前を見ると、黒板のすぐそばに座っている女の子が、じっとこちらを見ている。
色白でショートカットの、瞳が綺麗なかわいらしい女の子だ。
目が合うと、女の子は恥ずかしそうにして、プイと反対の方を向いてしまった。
なんだかこっちも気恥ずかしくなって、ジュンジにそっと聞いてみた。
「あの子、誰?」
ジュンジは女の子の方をチラと見た後、小さな声で教えてくれた。
「あの子は杉田さん。掃除兼記録係。」
あの子は杉田さん。掃除係兼記録係…!?
あの子わすぎ田さん掃じけん記録係…
あのこわすぎた山そうじ件記録係…
『あの 怖すぎた山荘事件 記録係』
協会による独自採点(5段階評価)
- 伝統のネタ度:★
- ネタ文字数の長さ:★★★★★★
- むりくり度:★★★★
- 怖い度:★
- 杉田さんのエモ度:★★★★★★

