『死者も食う女(ししゃもくうおんな)』は昭和に流行ったダジャレ怪談の一つです。
似たような話に『茹でた孫を食べる男(ゆでたまごをたべるおとこ)』というお話があり、本アーカイブサイトでは、男と女を夫婦という設定にしております。
トンデモ夫婦のお話をお楽しみください。
『死者も食う女(ししゃもくうおんな)』のお話
「だめだめ!おばあちゃん!もうやめて!」
ケメ子は大きな声で言いながら、祖母に駆け寄り、腕をつかみました。
「さっきも新鮮な別のやつ、たっぷり食べてたじゃない。お腹おかしくなっちゃうわ!」
「へっへっ…それはできないねぇ。どっちも大好物だからねぇ。」
グレイシアはしわくちゃな顔を綻ばせながら、ケメ子に向かって言いました。
「しかもあたしは…はらぺこなの。かわいい孫の頼みとはいえ、こればかりは聞けないねぇ。」
ケメ子は祖母を見つめぐっと口を結んでいましたが、やがて諦めたように言いました。
「わかったわ。どうぞ、おばあちゃん。」
グレイシアはにったり笑ったあと、むしゃむしゃと食べ始めました。
食べながら言い訳のように呟きます。
「すまないねぇ…ケメ子。我慢できないねぇ…」
「大好物のことになるといつもこうじゃ…。今のあたしはおばあちゃんはなく、ただの罪深い女。『ししゃも食う女』じゃ…」
ししゃも食う女…? し者も食う女…?
『死者も食う女』
協会による独自採点(5段階評価)
- 伝統のネタ度:★★★★
- ネタ文字数の長さ:★★★★
- むりくり度:★
- 怖い度:★★★★
- 本物のししゃものうまさ:★★★★★
補足説明
祖父がでてくるお話もあります。ファンキーな夫婦です。

