昔から村に住むこの金持ちの老人は、ちょっと変わった老人だった。
誰とも話したことがないのである。
村人がすれ違いざまに挨拶をしても、いつも黙ったまま。
そして、人の頭をジロジロと見ては、ニタリと笑って去っていくのである。
不気味な老人だったが、それ以外はとくに害があるわけでもなく、村のはずれでひっそりと暮らしていた。
そんな老人が、ある日突然、村の人々を家に招待したのである。
村人たちは不気味に思いながらも、何を話すのかが気になったので、老人の家に集まることにした。
大きな広間に通された村人を前に、老人は大きな声でしゃべり始めた。
「わしももう年じゃ。いつくたばるか分からん。子供もおらん。そこでわしの畑を村のものとし、米や野菜をつくり恩返しをしようと思いついた。」
村人たちはびっくりし、ざわざわと騒ぎ始めた。
「驚くのも無理はない。しかし、わしを信じて協力してほしい。
ただし、わしは畑仕事をしたことがない。
そのため、この家に泊まり込んで一緒に畑仕事をしてほしいのじゃ」
「えっ!?泊まり込み?ずっと?」
さらにざわつく村人たち。
老人はニタリと笑って話を続ける。
「必要なものはこちらで用意する。寝る場所も飯も用意する。ただし…」
「農薬持参じゃ…」
…
農薬持参?
農やくじぃさん?
のう焼くじぃさん…
『脳焼くじーさん』
ダジャレ怪談協会による独自採点
- 伝統のネタ度:★★
- ネタ文字数の長さ:★★
- むりくり度:★★★
- 怖い度:★★★
- じーさんの優しさ:★★★★★
