夜は、昔から、怪しげな物どもが蠢く時間じゃ。
やつらは時に密やかに、時に大胆に、まやかしおどかし悪戯するのじゃ。
もちろん危険な奴もおる。ずる賢い奴らじゃ。
あの手この手で騙くらかし惑わし、そして連れ込んでしまう。
奴らに捕まったら、もう終わりじゃ。生きては帰ってこれん。
だからわしは、子供たちを夜遅くまで外に出しておくことは反対じゃった。
隣町にサッカーとかいう球蹴りの教室があるじゃろ?孫もやっておるんじゃ。
そこのボンクラどもが夜中まで練習させるといった時は、どうしてくれようかと思ったわい。
そもそも、そもそもじゃ。夜中まで練習した後はどうするんじゃ?
可愛い孫は一人とぼとぼ帰ってくるんかい?危険じゃ。とても危険じゃ。
せめて一晩止まるところがあれば違うんじゃがのぅ。
ともかくボンクラどもは、何度も忠告したのに全く聞きやせん。しかし先日…
「とうとうできたんじゃ!深夜にあく寮が。これで寝泊まりしながら球蹴りができるのぅ!」
深夜にあく寮…? 深夜にあくりょう…
『深夜に悪霊』
協会による独自採点(5段階)
- 伝統のネタ度:★
- ネタ文字数の長さ:★★★
- むりくり度:★★★★
- 怖い度:★★★
- 孫のかわいさ:★★★★★

