『魔女と猫の花瓶(まじょとねこのかびん)』昔流行ったダジャレ怪談の一つです。
『魔女』・『猫』といった、小さい子もイメージしやすい言葉が使われており、覚えやすいタイトルになってます。
おもしろ怖い『魔女と猫の花瓶(まじょとねこのかびん)』の話
『魔女と猫の花瓶(まじょとねこのかびん)』
隣町との境界にある骨董屋の主人は、ちょっと変わった女主人である。
肩まである真っ白な髪は、いつもボサボサ。
その髪を隠すかのように、てっぺんの尖った広い縁のある帽子を、深くかぶっている。
いつも黒いワンピースをきて、真っ赤なマントにくるまり、店奥の揺り椅子に座っているのだ。
膝の上では、いつでも猫が丸まって昼寝している、そんな女主人なのである。
当然、街の人は不気味がって寄りつかず、お客は滅多にやってこない。
それでも何年も潰れることなく、この街と隣町の境界で、ひっそりとお店を続けていた。
そんな骨董屋にある日、真っ白なドレスを着た若い女がやってきた。
店に入ってきた女をチラと見た骨董屋の主人は、急に目を見開いて立ち上がった。
驚いた猫が膝から飛び降り、フーと唸り声をあげる。
主人はドレスの女に向かって言った。
「お前に売るもんなんざぁ、ないねぇ…」
白いドレスの女は、聞こえないふりをしているのか、立ち止まらず骨董を見ている。
クルクルと店の中を見ていた若い女は、一つの花瓶の前で、ハタと立ち止まった。
女は花瓶をじっと見つめていたが、ニヤリと笑みを浮かべると、主人に向かってこう言った。
「まあ!上等ね、この花瓶。」
まあ!上等ね、この花瓶…? まあ上とうねこの花瓶… まあ上とぅねこの花瓶…
『魔女と猫の花瓶』
ダジャレ怪談協会による『魔女と猫の花瓶』の独自採点
- 伝統のネタ度:★★★★
- ネタ文字数の長さ:★★★★
- むりくり度:★★★★★
- 怖い度:★★★
- 猫の機嫌の悪さ:★★★★
