『カエルの怨霊(かえるのおんりょう)』は昭和に流行ったダジャレ怪談のお話の一つです。
とある兄弟のお話で、弟視点で書かれています。
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『カエルの怨霊(かえるのおんりょう)』のお話
兄ちゃんの部屋はいつも音楽がかかっている。
『ハードロック』っていうやつを、うるさいくらいの『爆音』っていうやつでかかっている。
用事がある時は部屋に入って、兄ちゃんの耳もとでしゃべらないとだめ。
しかも怒鳴るようにしてしゃべらないとだめ。それぐらいうるさい。
運がいいことに、僕の家の周りは田んぼだらけ。
近所に住んでいるのはカエルぐらいだから、「うるさい!」って怒鳴り込んでくる人はいない。
だけど一緒に住んでいる僕たちは、とっても迷惑している。
ほんとは…カエルも迷惑に思っているんじゃないかな?
そんな『爆音』好きの兄ちゃんだけど、最近ちょっとおかしかった。
なんとなんと!
ここ何日かは小さな音で音楽を流して「ふふふ〜ん」としていた。
頭おかしくなっちゃったのかな?と思ってたら、さらに事件があった。
さっき女の人と電話した後、急に大声で泣き出したのだ。
様子を見にいったら、泣きながら僕になんか言ってきた。
「曲…お……お…しろ」と兄ちゃん。
「え?何?」とぼく。
「…おお…しろ…」
「曲の音、大きくしろ!!!」と、最後にはものすごい勢いで僕に怒鳴る兄ちゃん。
あったまきたから、僕も大きな声で怒鳴り返してやった。
「かえるの!?音量!?」
かえるの!?音量!?…? カエルのおんりょう!?… カエルの怨りょう!?…
『カエルの怨霊』
協会による独自採点(5段階)
- 伝説のネタ度:★★★★
- ネタ文字数の長さ:★★★
- むりくり度:★
- 怖い度:★★
- 兄ちゃん破局:★★★★★
