『悪魔の足跡(あくまのあしあと)』は、昭和に流行ったダジャレ怪談の一つです。
『悪魔の人形(ぬいぐるみ)』とオチの構成はほぼ同じですが、一番最後に『本当に怖い展開』を追加しました。
オチが終わった後も続けて読んでいただき、楽しんでいってください!
おもしろ怖い『悪魔の足跡(あくまのあしあと)』の話
『悪魔の足跡(あくまのあしあと)』
春の学年遠足の時のことです。
ヨウヘイくんは森に続く道の横、高い木の下で大きな足あとを見つけました。
今まで見たことがない、大きな大きな足あとです。
お父さんの足あとよりも大きいです。
「おーい、でっかい足あとがあったぞー!!」
ヨウヘイくんは急いでみんなに声をかけました。
遊び仲間のタクオくんとジュンジくん、そしてハヤトくんが集まってきました。
「なんの足あとだろうね?」
「でっかいね!たくさんあるね!」
「お相撲さんの足あとかな?はは!」
四人は大騒ぎで足あとを調べはじめました。
そこへやって来たのは、3組一番の動物博士、ナヅカさんです。
ナヅカさんは大騒ぎする四人をチラリと見た後、足あとをみて、はたと立ち止まりました。
しばらく黙って首をかしげていましたが、突然思い出したように言いました。
「あーっ!クマの足あと!!」
あーっ!クマの足あと!!…? あっクマの足あと… あクマの足跡…
『悪魔の足跡』
協会による独自採点(5段階)
- 伝統のネタ度:★★★★
- ネタ文字数の長さ:★★★
- むりくり度:★★
- 怖い度:★★★★
- 今現場にいる人数:★★★★★
本当に怖い『悪魔の足跡(あくまのあしあと)』の続き
真っ青になったナヅカさんが言ったことを聞いて、四人は大笑いしました。
「悪魔の足あとだって!」
「お前、何言ってんだよ!」
「悪魔なんているわけないじゃん!」
「はははは!」
ナヅカさんは真っ青な顔のまま、森から離れるように走り出しました。
けれども、白いゴツゴツした動物の骨みたいなものにつまづいて、大きく転んでしまいました。
ゴロゴロ転がりながらも、ナヅカさんは走るのをやめません。
それを見て四人はさらに大笑い。
お腹を抱えて涙を流しながら、いつまでも笑っています。
だから森から四人は、
背後の奥深い森の中から、大きな大きな赤い熊が現れたことに気が付きませんでした。
赤い熊が、よだれを撒き散らし牙を剥きながら、
四人に向かって走ってくる足音には、
誰一人として気がつかなかったのです。
そして…
気がついた時には…もう…
四人は食べられてしまいました…
『悪魔の足音…』
