『階段の亡霊(かいだんのぼうれい)』はぎなた読みの『怖いダジャレ話』で、昭和に流行ったお話の一つです。
峠の終わりにある、館の中での出来事を中心に、お話は進んでいきます…
怖い話『階段の亡霊(かいだんのぼうれい)』
もうすぐ日が暮れてしまう。男と女は峠を急いで歩いていた。
慌てていたためか、木の根につまづき、女が足を挫いてしまった。
二人は途方に暮れていたが、少し先の峠の終わりに一軒の館があるのを見つけた。
男が女をささえながら歩き、なんとか館の前に辿り着いた時には、辺りはすっかり暗くなっていた。
古めかしい館のベルを鳴らすと、中から顔色が悪いやせた老人がでてきた。
老人は館の召使いで、二人を館の主人のところまで連れて行った。
館の主人はにこやかに笑う、たいそう太った男だった。
主人は大きな体を揺らしながら、街まではまだ時間がかかると伝え、一晩泊まって足の怪我を治していくよう二人に言った。
二人は少し迷ったが、主人の言う通り一晩泊まっていくと伝えた。
主人は嬉しそうに肩を揺すってニタニタ笑い、やせた召使いに部屋まで案内するよう言った。
老人は二人に手まねきをし、くるり振り向くとスタスタと歩き出した。
女の怪我もあったので、二人はゆっくりと老人の後をついて行った。
途中で老人は立ち止まり、階段を指差した。
そしてボソリと言った…
「階段のぼれ…」
階段のぼれ…? 階段のぼぅれぃ… 階段のぼうれい…
『階段の亡霊…』
協会による独自採点(5段階評価)
- 伝統のネタ度:★★★★
- ネタ文字数の長さ:★★
- むりくり度:★
- 怖い度:★★★
- 召使いの親切度:プライスレス
